野鳥

 オオジュリンの異変の原因は原発?

渡り鳥のオオジュリンに異変が起きているという。 オオジュリンはホオジロの仲間で、15、16センチの体長、チッと小声で鳴いて、澄んだ声でチーウィンとのばして鳴く。翼は赤褐色、黒い縦縞の斑紋がある。 北海道や東北地方のヨシ原などで繁殖し、秋冬は本州…

 カッコウ、ヒバリ、カラス、トビ

昨日、カッコウの第一声を聞き、今日も遠くで鳴いている。これから7月ごろまでカッコウは鳴き続ける。安曇野では複数のカッコウの鳴くのを聞くことは少ない。個体数が多くないのは、托卵する鳥が少ないということもあるだろう。カッコウは自分で巣を作って、…

 揚げ雲雀

<写真:野のふき> すぐ近くから小さな黒点が、ほぼ真上の方向で空に上がっていく。細かくはばたきながら、黒点は空の上へ上へとのぼっていって、とうとう芥子粒ほどになり、空の一点でホバリングしながら聞こえるか聞こえないかほどの声でさえずり、いきな…

 今年も餌台に米糠を置いてやった

去年の冬つくって、ヤマボウシの枝に取り付けた小鳥の餌(えさ)台は、緑の葉を茂らせる夏場は取りはずしておいたが、今年の冬もスズメたちの餌が少なくなる雪野になったから、先日取り付けた。 直立して上に伸びるヤマボウシの4本の枝にまたがるように、木…

 ムクドリのUFO

電線に、小鳥が並んでとまっている。腰の部分が白い。ムクドリだ。 ムクドリは群れをつくる。 秋の初めごろ、西山の森をバックに、小鳥の一群が一定の間隔を行きつ戻りつ旋回しているのが眼に入った。ぼくから1キロほど離れたところだ。群れは山麓の集落の…

 放射性物質の野鳥への影響

日本野鳥の会からモニターに送られてきた英国製の素焼きの巣、我が家の軒にある以前のツバメの巣の横に取り付けたが、結局ツバメはそれに営巣しなかった。どうして巣を作らなかったのだろう。人工的な巣だからツバメは警戒したのか、ツバメの個体数が減って…

 キジが襲われた

ランを連れて家から出た。半そでシャツ1枚は少しひんやりする。とつぜん宮田さんの姿が現れ、すたすたこちらにやってきた。 「やられた、やられた」 「エッ、何?」 「キジが、やられただ。キツネにやられただ」 キジが殺された。朝4時過ぎ、マミの散歩でキ…

 キジをのぞきに来た人

麦畑と稲田の間の道を、遠くのほうからすたすたこちらにやってくる御婦人がいる。白い長靴にエプロン姿、農作業姿だが、軽トラックに乗らず、歩いてやってくるこのおばさんは、どこへいくんだろう、と窓から見ていると、おばさんはキジの巣の前まで来て、そ…

 キジはひたすら卵を抱いている

夜中にランが吠えるので眼が覚めた。ランは何に反応しているのか、耳をすますと、家の外で変な鳴き声がする。聞いたことのない鳴き声で、ランはそれに異常を感じて吠えている。小犬が鳴いているような声にも聞こえるし、犬にしては不自然な鳴き声でもある。…

 キジが抱卵していた

畦の草刈をしていたアヤさんが、自転車を止めて声をかけてきた。草刈機は自転車の荷台にくくりつけてある。 「すぐそこにキジの巣があってね。草を刈ってたら巣がでてきたのよ」 アヤさんの田んぼは我が家の筋向いにある。一人暮らしだから、田畑も数枚つく…

 ヒバリはどこへ行ったのやら

雲雀落ち天に金粉残りけり 平井照敏 雲雀には、揚げひばりと、落ちひばりがある。揚げ雲雀は空に上がっていくヒバリ、落ち雲雀は、空から落ちてくるヒバリ。子どものころ、春の麦畑の上空にはいつもヒバリの鳴き声があった。あっちの畑の上にも、こっちの畑…

 ツバメが減っている

昨夜、子ども会育成会の総会を終えて堀金公民館から出てきたとき、なんとまあ、雪が降っていた。20度を超える日があるかと思えばこの雪。ところが家路につく途中、降雪は消え道路は乾いていた。局地的なにわか雪だった。今朝は、空かんかんと晴れ渡り、常…

 ツバメ巣箱モニターになった

「ツバメ巣箱モニターにご参加の皆様」というメールが来た。日本野鳥の会からだ。 「この度は、ツバメ巣箱モニターにご協力いただき、誠にありがとうございます。全国各地からツバメが飛来しているという情報が入ってきています。皆様のお近くにも、飛来し始…

 キジ、チュウヒ、ムクドリ、スワロウ・ボウル

[ スワロウ・ボウル→ 一羽のキジが冬枯れの野を、首をすっと上に伸ばしてトコトコ歩いている。直立する首は、野の海原に伸ばした潜望鏡だ。キジはぼくらを見ている。見ていないようで見ている。ぼくとランもキジを見つめている。ランは見慣れたカラスにはま…

 ツグミの水飲み

庄野潤三のエッセイに、「つぐみに学ぶ」という短文がある。 庭の木陰に水盤がある。そこへ小鳥たちが水を飲みに来る。その水は、奥さんが毎朝井戸からくんできて入れ替えている。その文章の一部をここに載せるとするか。 「うぐいすなんかは、二口くらい飲…

 餌探し

雪が積もれば野鳥たち餌がない。 何日も食べない日もあろう。 それでも、ひもじさを見せないで元気そうに飛んでくる。 家内は木の枝にミカンを一個、小袋を突き刺してやったが、どういうわけか食べにこない。 そこで、ヤマボウシの木にトレイほどの木製の餌…

 白鳥を観に行った

息子たちの家族はそれぞれ東京と神戸へ帰っていき、孫たちの笑い声や泣き声の響いた正月は過ぎ去った。 長男は孫たちを連れて2日に帰っていき、次男の一家は4日に、生後5ヶ月の赤ちゃんを抱っこして列車に乗って帰っていった。 次男家族が帰る前日、息子…

 ツバメが帰ってきた

我が家の軒にツバメが帰ってきた。 4月中旬、今年の初ツバメを見たのは、まだ寒い日が続くころだった。氷点下近くになる日もあり、穂高地区で見かけたときは、ええっ、この寒いときに大丈夫かいと心配した。それから何日かして、我が家の軒の、これまでの古…

 キジの観察

眼の前のくさむらから、あわてふためいたキジがとびだし、逃げるように速足で走り去っていく。顔が紅く、腹は黒っぽく、翼と背中に虹色がかった白緑色、雄のキジだ。今年はキジの声をよく聞き、姿もときどき目にする。 雄キジはとことこ走って麦畑に入り、姿…

 フクロウ

金剛山の麓、奈良の御所市名柄に住んでいたとき、集落の夕暮れに、フクロウの声がよく聞えてきた。 寺社の森や屋敷の森に巣をつくっているフクロウらしく、暗くなってくると、ゴロスケホッホーと鳴く声を聞く。 大和の国を防波堤のように守る南紀の山々は植…

 初めて観た「チョウゲンボウ」

視界をよぎったスマートな鳥、例の鳥ではないか。 例の鳥、それは二週間ほど前、朝の道を歩いていると二百メートルほど先の路上にカラスが二羽おり、それをめがけて上から急降下して威嚇している鳥がいた、その鳥の姿が頭をかすめた。 カラスよりも少し小柄…

 シジュウカラの死

朝、食事をしていたら、ゴトンと軽く何かがガラス窓にぶつかる音がした。 「また、小鳥。」 「小鳥がぶつかった?」 「これで三回目ね。」 「なんで、ぶつかるんやろ。ヤマボウシの樹が大きくなって、それがガラスに映って、こっちにも樹があると思うんかな…

 夏鳥がやってきた

朝、カッコーが鳴いていた。 今年初めて聴くたった一羽、小雨そぼ降るなか、声は厳さんの家近くだ。 カッコーはどこから、どのように渡ってくるのか、よくわからない。 南の国からやってくるらしいが、渡りの姿を見ることがあまりないという。 カッコーの声…

 バラの木の、スズメのねぐら

五年前、大和の国・金剛山麓から信濃の国に引越すことになったとき、ご近所の方がバラの苗木を餞別に下さった。 一人の奥さんがモッコウバラ、別の奥さんが白花のツルバラ、それぞれ小さな苗木だった。 モッコウバラを下さった方の家には大きなモッコウバラ…

 ホオジロ

開田記念の碑 御高齢のお二人、空を見上げて何やら話をしておられる。 老婦人二人が空を見上げて熱心に話をしている光景なんて、不思議な新鮮さがあった。 何があるんですか? 聞いてみたら、 二人は生垣の向こう側に立ったまま電線に止まっている小鳥を見上…

ハクセキレイの巣立ち完了

あれから後、ハクセキレイはどうなったでしょうか。 納屋の土間に身を寄せ合った4羽のヒナ鳥は、親鳥がもってくる虫を食べて、次第に成長しました。 尾羽はやがて2倍ほどの長さになり、しかしまだ親鳥に及ばない。 ヒナたちはそこらじゅうに白い糞を落とし…

 セキレイの巣立ち、失敗か成功か

昨日、朝からハクセキレイのヒナたちがしきりに鳴いていた。 風の強い日だった。 物置は家の壁に付随して、半透明の塩ビの波板で囲われ屋根もそれでふかれている。 だから光が屋根からも壁からも入ってくるが、何割か割り引いた明るさだ。 ハクセキレイの巣…

ハクセキレイがいなくなった

家の外側にある納屋の、 屋根下のすき間から出入りしていたハクセキレイの姿が見えなくなった。 巣づくりしていたのに、ぱたっと姿を見せなくなった。 卵を抱いているのかなと初めは思ったが、それにしては姿を見ない日がこう何日も続くとあやしくなってきた…

 セキレイが巣づくり

我が家の物置のなかに巣を作っているのはハクセキレイらしい。 セグロセキレイと、ハクセキレイの区別がこれまで厳密にできなかった。 ひじょうによく似ている。 顔の白と黒の色の部分が違うのだが、 それが微妙だ。 今回調べてみて、巣づくりはたぶんハクセ…