市議会の報告会があった

 夜7時から、地元の市役所支所で、市議会の「議会報告会」が開催された。議会は五つの支所を順番に回って開催している。
 企画を知ったときは、議員と市民との意見交換会だと受け止めたから、これには参加しようと思った。今の市議会の状況を見れば、意見を出していかねばならない。ところが、その会は「報告会」であると、すなわち議員の一方的な説明会なのだという情報を聞いてから、参加する気がぐらついた。意見を交わすことの出来ない会なら、やめよう。
 午前中はその気持ちが勝っていた。ところが、また変化してきた。この会をつくって準備してきた議員の純子さんの気持ちもある。市議会のホームページを開いてみたら、「議員が報告すると共に、議会活動や市政全般にわたって、自由に意見交換をする機会」と書いてある。やっぱり行こう、決まった。
 開会は7時、初めに議員が分担して、議会報告を行なった。そこで司会が「8時半に終わりにします。質問意見は、時間の関係で一人1回にお願いします」と宣言、残り時間は1時間もない。
 次々手が上がり、質問意見が出る。
 ぼくは、一人1回という制限に疑問が湧いた。質問してその答弁が不十分だったら再度質問したい、しかしそれができないとなると、意見交換は成立したことにならない。ぼくはこういう質問をした。
 「レジュメに『議会基本条例のポイント』として、議会報告会と市民との意見交換の会とを開催する、と書かれている。今日は報告会だから、意見交換の会を別途設定するのか。これが1回の質問。これで終わりになるのか。そうすると、もう一つ3月議会報告の内容で意見を出したいのだが、それは言えないのか」
 司会はそれでも一回で終わりにしてほしいと言う。そのとき、周りの参加者から、その進め方はおかしい、という声が次々上がった。
 この辺りから、市民の意見が率直になり、鋭くなった。市民の一人が、「議員は勉強不足だ」と言ったことに対して、議会議長が「それは議員を侮辱している」と反論、これで市民が怒った。「それのどこが侮辱だ」「撤回しろ」。しぶしぶ議長はその部分のみと断って撤回。
 市の借金などについても、意見が出て、あっというまに8時半。ぼくはまだ意見を出していない。
 議長は強引に幕引きをしようとする。ここは言わなければ、
「この会は、市議会と市民でつくっている。市民は意見を出したいと言っているのに、市議会は聞けないというのか」
 結局ぼくの発言は認めてくれた。ぼくの出したのは、市議会の多くの議員は松枯れ対策でアカマツを守れと言っているが、もっと調査研究をしてほしい、という意見だった。光城山と押野山の実態、樹林相の様子、ミツバチ、花蜂、ハナアブの現実、ツバメの激減状態などからの意見を出した。
 少し感情が高まった状態が残ったままでこれを急ぎ書いた。