「安曇野ひかりプロジェクト」の「福島の親子保養ステイ」――資金が足りない


 昨夜は、地球宿で望君夫妻に同乗させてもらって、谷間の林の中に建つ一軒家、子ども冒険クラブ基地・大浜家に行った。「安曇野ひかりプロジェクト」主催の、福島の親子を招く夏休み保養キャンプ企画準備会だ。雨が降っていて、大浜さんの家の辺りは、真っ暗闇だった。大型犬のシロが吠えた。
 準備会に集まったのは望三郎君悦子さん夫婦と崇さん悦子さん夫婦、若いママ・エリナちゃん、巨体の若者・ニックネーム番長、そして老いたる我輩。
 今年第3回になるキャンプ企画は8月16日から20日まで。三月に、望君と崇さん夫婦が福島に行って、これまでの参加者と会い、現地の状況をつかんできた。これまで参加してきた子らは、今年も行きたいという希望を持っている。正式な参加者はこれから出てくる。
 問題は予算で、資金が足りない。参加者にも参加費用の一部を負担してもらい、社会福祉協議会から共同募金の10万円を助成してもらうが、100万円近くかかる総費用のうち往復のバス代が今年は大幅に値上げになった。去年までは長野県から30万円の助成金があったおかげで、往復の貸し切りバス代に使うことができたが、今年はそれが打ち切りになった。
 足りない資金を、どうする? 
 今プロジェクトの会員有志が、創作キャンドルづくりのワークショップを行なっている。資金稼ぎだ。ワークショップ参加者に参加費1000円を出してもらい、古ロウソクを材料にして、赤いリンゴ、緑のリンゴそっくりの形をしたキャンドル、安曇野の青空と名づけられた立方体キャンドルなどを作っている。松本市安曇野市の7会場でワークショップを行ない、すでに計画は進んでいる。最終日の7月12日は、我が家の工房「柿渋工房 邂」が会場になる。
 キャンドルメンバーはやる気満々、それでいくらかの資金が生まれてくる。
 さらに「とっかーん」と一発、イベントを立ち上げる。昨年も実施された「ドッカーン イベント」だ。今年も6月21日に計画している。
 盛りだくさんの内容になる。会場は、三郷農村環境改善センター。
 写真はそのチラシ。
 福島の親子に安曇野での保養をプレゼントするために
 安曇野ひかりプロジェクトが企画する
 「ドッカーン イベント」
 このプロジェクトは、趣旨に賛同する人は誰でも参加できる、心でつながる草の根ネットワーク。
 6月21日「ドッカーン イベント」は午前10時開幕。午後3時閉幕。
参加者が出してくれたお金は保養ステイの資金の一部になる。

フリーマーケット(ふりまネット信州 10:00〜15:00)
○ ワークショップ 裂き織りコースター作り・創作キャンドル作り・べーごま遊び
○ 映画「内部被曝を生き抜く」上映会(10:20〜 13:00〜)
○ 劇団こまねずみの演劇(11:00〜)
○ インド舞踊(横田ゆうわ、スナンダミオ 13:00〜)
  負けず犬・ゆくりりっく・AJBあずみのジャグバンド LIVE(14:00〜)
○ 出店 (KOBAーンのおいしいパン ほかほかおにぎり 焼きそば)

 まずはこのイベントを成功させよう。
 それでも資金を満たすのはまだ厳しい。それをどうすればいいか。それが宿題だ。

 夜9時ごろ準備会は終わった。ぼく以外はみんな若い。彼らのエネルギーと思考の速い回転のなかで、ぼくの思考はゆっくり、のんびり、常念岳の登りのようだった。

 崇さん夫婦がこんなことを言った。
 「犬のシロに御飯をやると、鶏がやってきて、シロの御飯を食べてしまう。」
 シロは大型犬だよ。