視力

 

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朝、五時過ぎにラン散歩に出た。ぐるっと野を一回りしてきて、久保田の公園のベンチに腰を下ろした。やれやれ、よっこらしょ。

足を伸ばし、ひざをぐいぐい押して伸ばし、

次に思い切り両手で引き寄せて曲げる。

何度も繰り返す。これが痛み解消法。

 

正面に蝶ヶ岳の稜線が見える。下から雲がわいている。しばらく山を眺める。このひとときが安らぎ。

 

数日前、夜に外に出たら、雨の合間、山の方の雲が切れていた。わずかな晴れ間。

そのとき、蝶ヶ岳のあたりに、光が見えた。これまで昼間もよく観察してきたが、稜線に、蝶ヶ岳ヒュッテらしきものも、常念岳小屋らしきものも、見えなかった。

では、あの光は何?

星か?

もし星だとすると、稜線の向こうに沈んで見えなくなる。

しばらく暗闇の中で観察した。黒い山体に接した光は消えない。星ではない。光はまさしく蝶ヶ岳ヒュッテの位置だ。

まちがいない、小屋の灯りだ。

以前、秀武さんが、昼間にヒュッテのどこかが反射する光の見えるときがあると言った。

やはり、あれは蝶ヶ岳ヒュッテの灯りだ。

家にもどって、距離を調べると12.6キロ。

よく晴れた夕方、東山の方に夕陽が当たる。そうすると東山の麓を走る国道19号線の車が見える。「ゴマ粒ほどの」なんてものじゃない。もっとかすかな点。白い車が見えやすい。この距離、9.6キロ。

 

 五十台に白内障のけが出て、メガネをかけるようになったが、信州に来て野を歩き、遠くを見ることが多いせいか、視力が回復してきているように思う。