膝の故障、脚の筋肉を鍛える方法

 このごろ太ももの筋肉が付いてきた感じだ。
 一年前から、左脚のひざ、軟骨がすり減って、治療を受けたけれど、軟骨が復活するはずもなく、痛みは続いていた。グルコサミンとかコンドロイチンが入ったサプリメントを何ヶ月間か飲んだものの、効果があるのかどうか分からない。最近薬局へ行くことがなく、いつのまにか飲むことを忘れている。
 ひとつそういう故障があると、派生的に広がる。歩くことが大儀になって、だが、歩かねばと意識して、ゆっくりと一歩を踏みしめて歩いている。
 筋肉トレーニングは、いくつかのパターンで自分にとってこれがいいというのが決まってきた。それを朝起きるときと夜寝るときに2、30分、毎日つづけている。
 古い枕を重しに使う、これがグッドアイデア、大当りになった。使わなくなっていた古枕には、プラスチックの小片がぎっしり入っていた。小片というのは、小指ほどの太さのチュウブを1.5センチほどに切断したものだ。この枕は、ちょっとずっしり重さがある。これがちょうどよかった。処分しなくてよかった。
 まずベッドに仰向けに寝て、一方の脚首の上に枕を載せる。そしてもう一方の脚の膝を折り曲げ、足でベッドを押すように置く。それから伸ばした脚をそのまま20センチか30センチ上にあげる。もう一方のベッドに置いた足でベッドを押し、お尻を浮きぎみになるように、力を加える。こうして、まっすぐ伸ばした脚はそのまま浮かした状態で、数を数える。ゆっくり数えて40ぐらい。脚が疲れて下ろしたくなると脚を下ろし、枕を取って、伸ばしていた膝を曲げてお腹の方へ引き寄せる。痛い方の膝は腱が固くなっているから、正座した時のように膝を折りたたんで、10を数える。次に両足を伸ばしてベッドに置き、両手を頭の後ろのベッドの端を押しながら、ぐーんと脚の先まで伸ばす。このとき、腰も背中もグーンと伸ばして、終わればハーッと息を吐いて脱力。
 これを右左の脚で繰り返す。数回繰り返すと、体が熱くなり、脚の疲れをいくらか感じる。
 次に、横向きに寝て、上になった脚の足首に枕を載せて、脚を上げる。横向きになっているから、上の脚を持ち上げて開き、下の脚でベッドを押すようになる。そして同じ要領で数える。そして反対向きになって反対側を鍛える。
 これを数回繰り返す。
 最後に、上向きに寝て、両手を頭の後ろに組んで、頭を浮かせ、両足を空中にあげて、自転車こぎをする。歩くと膝が痛くても、体重がかからないから、痛くない。自転車こぎは、200回で休憩。疲れていたら、それで終わり。もう少し鍛えようと思えば、増やす。
 これが朝晩の定番メニュー。やり続けていたら、効果が出てきた。昨日はさっさか速足に近く、膝を伸ばして歩く時があった。階段も楽になったし、まったく痛みを感じないときもあった。
 だが、まだ痛む時が多い。トレーニングを続けていけば、またすいすい歩ける時が来そうだ。
 今朝、パラリンピックの開会式があった。彼らは、尋常ではない鍛え方をして障害を乗り越えている。開会式には感動した。
 ブラジル、リオデジャネイロの人びとの精神と、世界の障害者アスリートたちの心が、じんじん伝わってきて、涙が出た。、