晩秋から初冬へ


 朝日に輝く鹿島槍岳から白馬岳。
 
烏川大橋を渡って北側から山に入る一の沢の道を登っていくと、烏川渓谷の森がある。
散策路が通じていて、こんなところがあったのかと来てみて、感心した。
落葉松の黄葉は風が吹けば音もなく吹雪のように舞い落ちてくる。

 

猿の群れ。森に入るとランは猛烈に興奮する。猿を見てランの野性はもえたぎった。


落葉の積もった道を歩くと心地よい。白樺の白い幹。朴の大きな葉も地面を覆っている。


広葉樹の里山は、今燃えるように赤い。
杉、檜の植林が峰の上まで広がっている奈良の里山と違い、ここでは広葉樹と落葉松が錦の彩をもたらす。


夕焼けの山。不思議な夕焼けがあった。北東から始まり、北に広がり、やがて西の山の上に燃え上がってきた。
最高に赤くなる数分が過ぎると、みるみる色があせていった。