髪の毛は薄くなってきたし、
中途半端に長い毛のあるのももひとつだし、
こんな頭をわざわざ時間をかけて理髪店へ行き、刈ってもらうのもなあ、
刈るだけの値打ちもない、この頭、
いつも行く床屋は地域でいちばん安い大衆理容と決めている、
この前刈ってもらったら、15分とかからなかった、
早い早い。
安曇野の「さんぱつやさん」では1500円、
岐阜では、1200円。
それでも中国大衆の理髪店と比べると、中国のほうが圧倒的に安い。
5元、日本円では75円。
外国人向けのきちんとしたところではもっと高額、ピンからキリまである。
この髪の毛にこの暑さ、
いっそ丸坊主にするか、
自分でバリカンで散髪する、
そうすりゃ、散髪する費用が浮いて、
時間が助かって、
頭も爽快になって、
言うことなし。
子どものころは丸坊主、
母親に手動のバリカンで刈ってもらっていた。
高校生のときは、自分でそのバリカンを手に持って、頭の上で動かして刈っていた。
なかなかうまいもんだった。
仕上げの段階の刈り残しだけ家族に刈ってもらった。
それを思い出して、手動のバリカンを安く手に入れようと、インターネットで調べたら、
あるある、ネットオークションでは500円から出ている。
中古もあれば新品で未使用というのもある。
よし、これを買おうと一点決めて、買い方を調べていたら、なんだか手続きがややこしい。
そのうち、家内が、いっそ電動を買えば、と提案してきたから、
ネット販売の商品を調べてみたら、日立製品のいいのが格安価格であった。
そうしよう、変更、それに決めた。
注文したら宅配便でたちまち届いた。
早速散髪。
第1回は、家内にやってもらうことにした。
「実験実験、12ミリでいこか。」
毛の長さ12ミリ。
バリカンにそれ用のアタッチメントを取り付け、
家内は刈っていく。
「刈りにくいなあ。ふわふわしていて。」
青年時代はぼうぼうと生えていた剛毛も、今は細く薄く、一部白く、疎林となっているから、
刈り取った後の毛も少ないもんだ。
「12ミリ、できあがり、これでどう?」
鏡で見てみた。
「なんだか、中途半端だね、6ミリにするか。」
実験再開、やり直し。
今度はバリカンに付属の6ミリ用アタッチメントをつけて、刈っていく。
ついでにひげも刈る、2ミリで。
さっぱりしたー。
おお、いけるいける、ええ感じや。
この頭の形、子どものころの頭の形だなあ。
なつかしい。
僧侶に見えるかな、僧侶なら2ミリ以内にしなけりゃね。
「昔は軍隊に入るときは丸坊主だったでしょ。」
そうだったなあ。ぼくは子どもだったから経験していないけれど。
今回は6ミリ、若くなった。
そのうち2ミリにして、
スキンヘッドはいずれいずれ。