蝶ヶ岳に登ってきた<4>

大木は真下から見上げるのもいい。大木を前にするとつくづく尊敬の念を覚える。



秋は紅い実がよく目にはいる。こんな小さな植物にも紅い実がなっていた。













碧空に白雲。秋の雲はさすらいびと。

















ケイ君は甲虫を見つけるとカメラを向けていた。ハンミョウを探していたのかな。昔、矢田中学校の登山部をつくって山へ登った時、生徒の田嶋君は、甲虫を見つけると手にとって観察していた。昆虫少年、今どうしているだろう。会いたい。











ヒュッテのロビーに燃えるストーブの周りに人が集まる。なつかしい恋しい温かさ。無言で暖を取っている人たち。お酒を飲んでいる人たちもいる。














ヒュッテに朝日があたった。山人の朝は早い。もう出発していった人たちがいる。三股に下る人、常念岳のほうへ縦走する人、上高地に下る人、大滝山に向かう人‥‥。単独行、二人連れ、グループ、子連れ‥‥












富士山が南の地平線に見える。その右に北岳が見えた。甲斐駒、仙丈と並ぶ南アルプス。そこから東に眼を移すと八ヶ岳の連峰。赤岳はひときわ高く、左に尾根を連ねて蓼科山




















御嶽山が噴煙をあげている。あの下にまだ被災して発見されない人が眠っているのだ。捜索は冬を越して来春になる。春と言うより夏になる。火山灰のなかに人は眠っている。
御嶽から手前、同じ活火山の焼岳が穂高の南にそびえている。






この5人で登った。ここは頂上。バックは穂高連峰