ヨシキリが啼く

 

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 今朝も雨かと思っていたら、止んでいたから、朝5時からラン散歩。道はまだ濡れている。

 西の山の雲が低い。ときどきポツリと頭に雨粒が落ちる。

 一枚の畑が雑草におおわれ、その草が背丈ほどにもなっているところから、小鳥の大きな声が響いてきた。

  ギョギョッシ ギョギョッシ ケケシケケシ、

とさえずると書いてある野鳥の本、

  ギョギョシ ギョギョシ ケシケシケシ、

と書いてある別の本、ほぼ同じ表現になっている。

 この季節、芦原などの水辺の丈の高い草原に巣をつくるオオヨシキリという夏鳥だ。

久しぶりにその声を聴いた。俳句では「行々子(ぎょうぎょうし)」という季語になっている。この鳥が数羽さえずると、にぎやかに聞こえる。

 この畑は、水辺ではない。耕作放棄地なのか。背丈の高い草が人間の腰ほどの高さまで茂っている。そこに巣をつくっているのかもしれない。カッコーがこの鳥の巣に托卵するのもいるらしい。

 ぼくが子どものころ、大阪河内の家の前に、学校のグランドが三つ並んでいるような大きな農業用の溜池があり、その岸辺は密生する芦原になっていて、ヨシキリが初夏のころから啼き、池周辺は生命に満ちていた。

 ヨシキリには、オオヨシキリと、コヨシキリとがいて、どちらもヒタキ科。

 コヨシキリは、

  キリキリキリ ジョビリリ ジョッビリリ

とさえずると書く本と、

  ピッピッピッ、ジッピリリ

とさえずると書く本と、

  チチ チチ チチ ジュイ ジュイ ジュイ ジュイ チチチチー

とさえずると書く本とがあり、聴く耳によって表現がちょっと異なるところがおもしろい。

 本州ではオオヨシキリが多く、北海道ではコヨシキリが優勢だということだ。

 

 今日は、黒豆を播きたいのだが、雨が上がるかな。