栗とクルミとリンゴにミニトマト

  
  

ランと散歩する道の途中に、栗があちこち落ちている。
イガと共に落下して、実がはじけて飛び出したもの、
イガの裂け目から実をのぞかせたもの、
すでに栗虫が小穴を開けているものもある。 
大きな実と、小さな実と、
お墓の横の栗の木は、民家の生垣から枝を外に伸ばしてポトリと道路に実を落とす。
この栗は実が小さくて、誰も拾う人がいないみたいで、落ちている数が多い。
ランは、落ちている栗のイガを踏みつけても足裏に刺さらないのか、へっちゃらで、
実を食べようとするが、かめばつるつる滑って硬い。
落ち栗拾い、少し拾うだけだが意外にたくさんの個数になる。
一度新米で栗ご飯を作った。
新米のおいしさと栗のうまさ。
小さな栗はゆで栗にして、ふたつに切り割り、スプーンで食べている。


クルミの木は、山への道の草むらに立っている。
これも落ちている実を、拾ってきたら、案外な量になった。
これはまだ食べていない。クルミ割りが要りようだ。


秋に入っていちばん先に出回るリンゴ「つがる」をスーパーで買って食べていたが、
実のしまりも味も、ぼけぼけのがある。
暁生君の農場の「秋映え」を食べてみたかったから、8キロ購入した。
実が硬くしまり、歯ごたえもあり、味も良い。


庭のミニトマトの生りも終わりに近づいた。
生命力が強く、去年の実が地に落ちて今年芽を出したのから、鈴なりに赤い実を付けた。
5本のミニトマトは、いつも食べたいだけの数を提供してくれた。


庭に植えた、小松菜の葉っぱ数枚と中国原産の「雲南百草」というつる性の植物の葉っぱ数枚を、
リンゴ、バナナ、牛乳いっしょに、ミキサーで砕く。
身も心も生き返らせてくれるこのジュースは、朝の食卓には欠かせなかった。
このジュースと、サツマイモの蒸かしたのは、全くこんなに調和するおいしさもないと思えるぐらい絶妙の味だ。
ゆで栗を食べ、蒸かし芋を食べ、ジュースを飲み、ミニトマトをつまむ幸せ。


  

孝夫君の出入り口が完成した。
アルミサッシがぴったし設置できて、その周りに風の吹き込みを防ぐ木を貼り付けた。
夜のトイレや風の強い日の出入りがこれでよくなったと孝夫君が喜んでいる。
「吉田棟梁」もうまくなったもんだと、自画自賛
次いでシンスケ君が作ってくれたという、野菜コンテナの土台にコンパネをはりめぐらせた簡易風呂の、
天井と壁に、断熱材を取り付けた。
孝夫夫婦と、研修できているアキラ君が、風呂に入るとき、寒さに震えないように少しはなったかな。
カーテンだけ吊るしてあった風呂の入り口に、
H医院の古い家の解体工事現場からもらってきたドアを、孝夫君が取り付けたら、
はいよー、ばっちりだよ。


空から落ちてくる「秋の幸」、
ランの鼻づらに、小鳥の糞が落ちてきた。
長い鼻の上に白い糞。
カラスの糞が、目の前にポタリ。
もう少しでぼくの頭上にも落下するところだった。