昨年のショパンピアノコンクールで入賞した反田恭平さんは
第三次予選に、
ショパンの葬送の曲に含まれる
「神よ、ポーランドをお守りください」を演奏した。
短い曲だが、反田さんは、
曲に思いをこめて、祈るがごとく演奏した。
聴衆は、その演奏に涙しているように僕には思えた。
そして今年、ロシアのウクライナ侵攻が始まった。
僕は、何度もあの曲を聞きたいと思った。
インターネットで、その曲を出してきて、何度も聴いた。
悲しく、胸に迫る、祈り。
「神よ、ウクライナをお守りください」
僕の耳には、そう聞こえてきた。
「神よ、ウクライナをお守りください」