ヘクソカズラなんて名前をつけられて、そんなに臭いかね。今朝、公園の掃除、草とり、住民たちが総出で一時間汗をかいた。ヘクソカズラが生垣をおおっていて、それを鎌で取り去る。どかどか汗が滴り落ちた。

 万水川がNHKの朝ドラ「おひさま」によく登場する。残念ながら、こういう景観は点でしかない。洗練された景観を面にしたいものだ。

 夫婦の道祖神が江戸時代からこの地にたくさん作られ、今も石材店に現代物が置かれている。同じ道祖神でも、文字のものはいろいろあって、味わいのある書体だ。

 栗の花が咲き終わり、花穂が地面に落ちている。栗の花は、あの独特の匂いが、人間の本能に影響を及ぼすとか。これから栗の実ができる。

 今年は桑の実をたくさん摘んだ。お供についてきたランもたくさん落ちている実を食べた。洋子の手で、桑の実ジャム、あんずジャム、ラズベリージャム、ブルーベリージャムなどたくさんできた。これからブラックベリージャムの季節になる。

 万水川のほとりに、水車小屋があり、そこに唐箕が置いてある。生活の中でもう使われなくなった、木の芸術品。こんな風に、観光用に置かれているものには、わびしさがただよう。我が家にも大和の国から持って来た唐箕があるが、使っていない。

ハンゲショウの白い葉が庭に、にょきにょき出てきて、庭が白くなった。カタシログサとも呼ばれる植物で、半夏生(はんげしょう)のころ、茎の上部の葉だけが真っ白になる。半夏生というのは、夏至から11日目、太陽の黄径が100度に達するときで、半夏(はんげ)というカラスビシャクが生えてくるときということで、そう呼ばれている。半夏生までに田植えを終える。このころ梅雨が開ける。

 夜のとばりに包まれる有明山。一瞬前まで、山の上の空がおもしろい造形を見せていた。カメラを取りにもどっている間に、山は姿を消しつつあった。