「土の歌」をモスクワへ

 

    今朝テレビで、「土の歌」(大木淳夫作詞、佐藤真作曲)の混声合唱を聴いた。胸がふるえた。この曲のフィナーレ、「大地讃頌」は感動的で、地元のコーラスでも以前よく練習し、アルプス公園での数百人の大合唱にも加わって歌ったことがある。

 「土の歌」を聴いていて、この歌の世界へのメッセージ性は、今や強烈だと思う。核が使われるか、情勢は緊迫している。この歌をモスクワへ届けたい。

歌の一部をここに。

   

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    第三楽章「死の灰

世界は絶えて滅ぶかと
生きとし生けるもの皆の
悲しみの極まるところ
死の灰の怖れはつづく

 文明の不安よ
 科学の恥辱よ
 人智の愚かさよ 

ヒロシマの またナガサキ
地の下に泣く

いけにえの霊を偲べば 
日月は雲におおわれ
心は冥府の路をさまよう

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  第六楽章「地上の祈り」

美しい 山河を見て
美しい 花を見て
大地のこころを信じよう
恩寵を
自然にうけて感謝しよう

 ああ
 戦争の狂気をば
 鎮めたまえ
 剣の乱れ
 爆弾の恐れを
 さけたまえ
 天意にそむく動乱を
 おさめたまえ
 ああ 戦争の狂気をば
 鎮めたまえ

地の上に花さく限り
よろこんで日ごと営み
悲しみも耐えて生きよう
ああ 栄光よ
ああ 地の上に平和あれ

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  そして「大地讃頌」へ曲は続く。