戦争論

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 1999年に、吉本隆明は「私の戦争論」を著した。

 吉本は、「戦争はダメだ」ということと、「戦争自体がダメだ」とは異なると言った。右翼も左翼も、「戦争自体がダメだ」という観点を持ち得ていないと。

 「第三権力」という存在は必要だ。それは戦争している両者の言い分を聞いて、両者を納得させる仲介役をつとめる。そこに対しては相当な権限を与える。そうして戦争を止める。しかし、その「再三権力」が戦争を始めると、もう止める者がいない。

 「力の論理」に頼り、「力」で戦争を抑止しようとする考え方がある。ロシア、中国、アメリカ、北朝鮮‥‥、

 だが強大な軍事力を持ち、核兵器をもつと、いつか戦争が起きる。その戦争は人類の滅亡をもたらす。

 吉本はそう述べていた。

 

 ロシアは、世界一の核兵器保有国、それを武器に、侵略を始めた。プーチンに強大な権力を握らせたことがこの結果を招いた。

 残る手段は、ロシア国民、世界の民が、「戦争やめろ」と動き出すことだ。

 ロシアのゴルバチャフが、戦争停止を言い始めたというニュース。彼も91歳になっている。