片づけをしていたら、林業家の滝本さんが送ってくれたコピーが出てきた。
沖縄コザ出身の音楽家、喜納昌吉さんの、琉球新報掲載文のコピー。
喜納昌吉は「花」を歌った平和活動家でもあった。
彼が二十年ほど前に書いた文章を読みかえしてみた。今の時代、新たな感慨があった。
「戦争でしか平和を語れない現代のナポレオンたちを、武器ではなく、楽器で驚かせてみようではないか。
今日地球上には、地球を七回破壊することのできる核兵器をもち、人類を二千五百回以上滅ぼすことのできる化学兵器をもっている。細菌兵器にいたっては、人類を七万回滅亡させる量がある。それでもまだ兵器生産は続けられている。
かつてある哲学者が、アインシュタインに、
「第三次世界大戦は起きるか」
とたずねた。彼はしばし黙って、
「第四次世界大戦はないでしょう。」
と答えた。
その言葉が暗示するのは、今度戦争が起きれば、地球の破滅と人類の滅亡を避けられないということである。
私には、ブッダ、キリスト、モハメッド、あらゆる神々を足しても、悪魔の方がはるかに大きく感じてしまう時がある。
武器よりも「楽器」、「音楽」がいい。戦争より、「祭り」がいい。
スピリットを歌った人がたくさんいる。
地球はひとつ、人類はひとつ。」