野の二号ベンチの横に植えたムクゲの木に、一輪、白花がパッチリ咲いていた。まだ枝も少ししか伸びていない、これから成長する樹。そこに花が付いている喜び。たったの一輪が、なんともかわいい。
庭に植えたヒメシャラも白花を咲かせている。別名「夏ツバキ」。まったくツバキと同じように、ポタリと花ごと地面に落ちて木の根元を飾る。
七月二日は、半夏生(はんげしょう)。夏至から十一日目を半夏生と呼ぶ。梅雨が明け、田植えが終わる。そのころに、半夏生の白い葉が庭に目立つようになる。現代の田植えは、機械化が進み、農法も合理化し、田植えはとっくに済んでいるが、昔は梅雨を利用して田植えをした。
今年の梅雨は、やっと今日あたり明けるか。半夏生という植物は、ドクダミ科の草。草の頂点の大きな葉が、半分白い。よく目立つ。カタシロ草とも言う。