”安曇野ひかりプロジェクト”、福島の家族キャンプが始まった


 15日、原発事故を受けた福島から親子がやってきて、保養ステイするキャンプが始まった。今年は四年目、例年通り「安曇野地球宿」と「どあい冒険くらぶ」が舞台となる。
 16日、晴天。午前中「地球宿」の畑でジャガイモを収穫し、それから「どあいキャンプ場」に入った。昼食は流しそうめん
 午後、キャンプ場にこの企画を報道で知ったという人が、昔懐かしい手回しの「かき氷」の差し入れに来てくれた。みんな大喜び。
 放射能の脅威にさらされている福島から、猛暑の中子どもたちが来たと聞いて、矢も盾もたまらず氷を購入し、家の器械を車に積んで駆けつけ、贈り物をしてくれたのだった。贈られて喜ぶ子どもや親たちの顔を見たくて、贈る喜びに生きる、こういう人に出会えたことにしみじみ喜びをおぼえる。
氷をがりがり手回し機械で削ってくれたのは、安曇野市の人ではなく近隣の村の人で、家族でやって来て奥さんがかき氷屋をしてくれた。参加者とスタッフ合わせて30人ほどが、このかき氷を味わった。氷にかける蜜は、ブルーベリー、イチゴ、レモンの三種類、食べる人はそのどれかを選ぶ。氷をスプーンで口に入れた途端、暑さが体から引いて行った。商品化され、店で売っているものとは、まったく質的に違うおいしさだ。
 

 昆虫を採りたい子どもたちは、自然公園や周辺の林の中を歩いた。カブトムシのメス、コクワガタ、カミキリムシをつかまえた。オスのカブトムシはなかなか見つからない。
 えっちゃんのお父さんの沸かしてくれたドラム缶風呂に子どもらはつかる。キャンプの初風呂、森を見ながらの野性的な風呂、小学生は大はしゃぎだ。