野外体験・マスつかみ

 8月15日は、地区の子どもたちのマスつかみ大会だった。公民館の横を流れる水路の水を上流でせきとめ、ひざ下ほどの水位にして、ニジマスを300匹放した。これは地区の子ども会育成会と地区の体育部、そして小学校の親の会で準備してきたイベントだ。
 保育園の幼児は、簡易プールに水を張り、上にテントを広げて、そこでマスをつかむ。我が家の息子と孫もそこでマスをつかもうとしたが、三歳児の女の子には30センチほどもあるマスはとても手ごわい。親も手伝って、4匹つかまえた。
 この水路は、三面コンクリートで、自然の小川のおもむきとはほど遠い。ニジマスは毎年業者がトラックで運んでくれる。いつもの倍以上に成長したマスだが、金額は1匹100円で取り寄せている。市からの補助で、子どもたちは無料だ。
 マスは、手袋をしてつかむ。つかんでもツルツルと逃げられる。子どもたちは例年参加してきているので、隅に追い込んでつかむとか、はさみうちにするとか、頭を働かせてつかむ工夫をしている。
お父さんたちは火をおこし、炭火でマスを焼いた。

 


子どもたちも、マスをさばいた。腹を切り裂いてはらわたを出し、竹串を刺した。この体験も、めったにできない。気味悪がってやりたくない子もいる。子どもたちはやってみて、マスの命も感じるのだ。子どもたちは持ち寄った米で、お母さんたちのサポートでご飯を炊き、おにぎりを作った。野外体験は料理体験もできた。
 前日は一昨日の雨で川の水が増え、流れも速かったが、今日はコンディションがよかった。自然の小川があればもっとよいのだが。こういう水路しかないというのも寂しい。自然の小川を復活させたい。