高校に入る前は進路のことでとても悩みました。
パティシエールになろうか、介護士になろうか。
私は菓子作りが好きです。いつか本場に行って修行して、私がつくった菓子を食べてみんなが笑顔になって、おいしいと言ってもらえるような、お菓子を作りたいと思っていました。
もうひとつの介護士。小学校のころ、よく老人ホームに交流に行っていて、お年寄りとふれ合いをしていました。そこで私が見たものは、お年寄りの介護をしている職員さんの姿でした。職員さんの笑顔がとっても輝いていて、私もあんなふうにすてきな笑顔が出来たらいいなあと思いました。
私はどちらもあきらめたくない夢です。どちらにしようか、悩み、いっそのこと二つの夢をあきらめて違う夢を見つけてみようかと、夜も朝も勉強しているときも、ずっと考え続けました。
どうしたものかと、図書館に行き、本を見ながら決めようとしました。本棚が六つあったうちの、いちばん奥の窓側の棚に、何冊か置いてある福祉に関する本が目にとまりました。その本を見たとき、私は前に見た職員さんの笑顔を思い出しました。
私はやっぱり介護士になる、そのほうが自分に向いている、そう確信しました。すると、私の中にあったもやもやは一気になくなった気がしました。
介護士になることは、とっても時間がかかるし、ストレスもたまるかもしれないし、だけど、もう迷わずに介護士にむけて一途に前に進もうと決めました。
進路についてこんなに悩んだのは、これまでの人生で初めてのことでした。
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中学のころは勉強が嫌いでいました。ですが、高校に入って少し興味がわいて、勉強やってみるとテストの点がすごく高かったのでびっくりしました。挑戦すると意外に結果が出ると思いました。
僕のおじいちゃんは65歳で、囲碁に興味が出てきて、やってみるとなんと五段にもなったそうです。自分にも自分が気がつかない才能がたくさんあるのかなあと思いました。
いま興味があるのは、生き物の飼育や音楽、機械、スポーツ、将棋、検定、進路など、いろいろ挑戦したいです。
自分の性格がいまだによく分かっていません。ですが、いま気づき始めたことがあります。それは、周りの環境で自分の性格が変わっていっているということです。小学校の時は完全に授業のとき勉強などせず遊んでいました。中学一年でも同じ感じでした。中学二年になると少しシャイになり、中三ではお笑いは大好きでもシャイが1から5くらいにアップしました。
高校では、最初のほうは周りの人が中学のときと違って、みんな勉強が嫌いだってことを知りました。自分もそのころは嫌いだったけれど自分以上に苦手な人が多く、これじゃあダメだと思って勉強をがんばることにしました。
今になると、シャイ度が5から1になって、中学のときみたいな性格になったような気がします。このように性格がどんどん変わっている感じです。自分の性格はよく分かりません。
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進路のことで迷っています。東京の専門学校に行こうと思っていました。東京には、いろんな学校があるからです。でも、東京は物価が高く、家賃も高いです。お金がないので生活できるかどうか不安です。
私の将来の夢は漫画家です。漫画家は売れればそれなりにお金が入りますが。売れなかったらお金が入りません。へたをすると一文無しになりかねません。
それで東京はやめて、他の県の学校に行こうと考えました。これから資料を読んだり、見学したりして、じっくり考えていきたいと思います。お金がいるからアルバイトをしなくてはいけないでしょう。でも私は、てきぱき動けないし、人見知りだし、インドア派なので、あまり働きたくありません。
結局、私はどうすればいいのかよく分からないし、どうしたいのかもよく分からないのです。だから困っています。