5・4 早春賦音楽祭 「大地讃頌」の合唱お誘い




地域に25年間続いてきた地元住民の「コーラスの会」から電話がかかってきた。
指導者の平林さんからで、
「5月4日にアルプス公園で行なわれる早春賦音楽祭で、
できるだけたくさんの人が参加して、『早春賦』と『大地讃頌』ほか数曲を歌おうという企画があり、
私たちの『コーラスの会』にも呼びかけがあったんですよ。
150名ほどの合唱にしたいということでね。
出てくれませんかね。」
今年も「早春賦音楽祭」の季節なんだ。 
今年はたくさんの人が参加して、『カンタータ 土の歌』の『大地讃頌』を歌おうというのを聞いて、心が動いた。
息子たちが大地を舞台に学ぶ学園高等部生だったとき、合唱のレパートリーにこの歌が入っていた。
その荘重な曲は、聴くたびに胸が熱くなった。
それを、年を経た親父の僕が、初めて歌うことになるのか。
不思議なめぐり合わせのような気がした。
電話を受けたのは4月の4日、あと一月しかない。
練習は毎週火曜日の夜、7時半から9時まで公民館で行なわれるということで、
夜に出かけるというのは、いささかしんどい思いがしたけれど、
5月4日がフィナーレだから、この一月、新しい体験をやってみようと自分の考えを押し出して、OKの返事をした。


第1回の練習に行った。
公民館の体育館に、10名ほどの男性が集まっていた。
火曜日は、男声のパート練習の日ということだった。
それにしてはちょっと少なすぎる。
頭のはげた人や、白髪の人や、みんないい年の人ばかり。
指導は、安曇野を舞台に合唱指導大活躍の、エネルギーの塊、女性の西山さん。
練習は、曲目のひとつ、安曇野賛歌『ふるさとさん』から始まり、『大地讃頌』に入っていった。
西山さんは、笑顔を絶やさず、ピアノを弾き、声を響かせ、みんなを励まし、ほめたたえ、リズミカルに歌の歯車を回していく。
午後9時、『大地讃頌』の男声パート、テナーとバスを、なんとかひととおりおぼろげながら軌道に乗せる見通しができた。
総練習は26日、松川村の「すず音ホール」で行なわれる。
合唱には中学生たちも加わる計画らしい。