我が家から段ボール宅配便が送られてきた。
妻の送ってくれた箱を開けると、
ミントとレモングラスの一束がばさりと出てきて、ぷんと香った。
ミントは庭で猛烈に繁殖している。
レモングラスは、去年の株が冬の酷寒で枯れてしまい、この春新たに買った苗の生長した葉っぱ何本か。
その下に大きなパンが2個、こんがり焼けた健康そうな顔をしてどっかり座っている。
天然酵母で焼いたパンにはママレードが入っている。
酵母は、桑の実酵母かな、梅の実酵母かな。
妻の焼いたパンは、歯ごたえがあり、味の深さは格別だ。
ママレードは、友人からいただいた無農薬の甘夏ミカンの皮を家内がたくわえておいて、作った。
野菜の袋には、我が家でとれたナス、キュウリ、インゲン、ミニトマト、シシトウ、ピーマンが入っている。
どれも初取り、やっとこうして収穫できたんだな。
キュウリとインゲン、シシトウは、種から育てた。ほかは苗で買った。
ブルーベリーのジャムのびん1個が入っていた。
ブルーベリーは、地元のブルーベリー園で家内が摘み取ってきたものだ。
大粒の実は、20年にわたるブルーベリー栽培の経験が結実している。
豚肉を燻製にしたベーコンがあった。
そしてチリメン山椒。
うまい。
箱の中身のほとんどは我が家で作ったもので、
買ったものは、生のブルーベリーが1パック、明太子、地元の生そばの3つだけ。
ミントとレモングラスのお茶をつくって飲んだ。
緑の葉っぱをなべのなかにほりこんで、沸騰させたらできあがり。
紅茶パックを入れたら、それもよく調和する。
すーっとさわやかな信濃の空気がはいってきた。
ミニトマトの味、店のトマトなんか比較にならないうまさ。
安曇野産のソバもうまい。
2分間ゆでる。びっくり水をほりこみ、再沸騰したら、水にさらす。
シシトウは、油でいためた。
自己流の男の料理、いためながら砂糖をふり、煮干しの削り節をぱらっとまき、
醤油を脇に流してから、少しワインをじゃんと加えた。
いける、いける。
当分、これらを食べて、元気回復。
料理法は研究の余地あり。
余地どころではないな。
そこで地元の図書館で「男の料理」の本を2冊借りてきた。
我が家の味はいいなあ。