生ゴミ処理にダンボールコンポスト


    こんなに簡単に堆肥化できるとは驚き



生ゴミを我が家で処理して堆肥にし、土に返す。
それをダンボール箱を使って行なう方法を我が家でやり始めたら、
驚き、驚き。
こんなに簡単に発酵が進むとは。
家庭の生ゴミを、連日ダンボールに入れても、たちまち分解が進み、何日経ってもかさが増えない。
箱の中は発酵熱で暖かい。
最後、堆肥になる。


かつてはコンポスト容器を買って、やってみたこともあったが、どうもうまく堆肥にならなかった。
ここ数年は、庭の土中に生ゴミを投入して、土に返してきた。
我が家の生ゴミは市のゴミ収集には出さない。
電気を使って温度を加え堆肥にする家庭用の生ゴミ処理機も市販されているが、高価だから買う気にならなかった。


ダンボーコンポストをぼくが知ったのは、「M・O・H通信」(循環型社会システム研究所発行)の記事からだった。
ところが洋子は以前TVでその方法を放送していたのを観て、これはいいとメモをとっていた。
TVを観た後、ぼくにそのことを伝えたが、ぼくは関心を示さなかったらしい。記憶にない。
結局「M・O・H通信」のインパクトある記事を読んだのをきっかけに、インターネットで調べてみたら、ある、ある。
各地で実践されている。
よし、やってみよう。
ダンボール箱はミカン箱の分厚くて頑丈なのを使うことにした。
材料は、「もみがらくん炭」と「ピートモス」。
地元のホームセンターへ行ったら、「もみがらくん炭」も「ピートモス」も格安で売っていた。
ダンボール箱の底にもう1枚、ダンボール紙を敷いて補強し、つなぎめに紙テープを貼る。
上部のふたは閉めないで垂直に立てて、四隅を紙テープでつなぎ、容積を大きくした。
そして、上からかぶせるふたを作った。
「もみがらくん炭」を10リットル、「ピートモス」を15リットル入れて、ざっとかきませ、準備完了。


洋子は毎日生ゴミを入れた。
入れてよくかきまぜる。
発酵を促進させるために、米ぬかをいくらか入れた。
てんぷら油や魚のあらも発酵をよくするらしい。
温度は30度がらいか、40度ぐらいか。
たぶん50度を越えてはいないだろう。
生ゴミは1回に500グラムから1キログラムぐらい。
それがたちまち形を消していく。
匂いはほとんどしない。
太陽の当たる暖かい日は、発酵も進む。
こうして3ヵ月たてば、堆肥になる。
冬場はどうなるか、どうするか、これはこれからの実践になる。


多くの家庭が、生ゴミを市の収集に出さないで自分の家で処理すれば、
ゴミの分量は大きく減少する。
もっとこの方法を知らせたい。
そうすればゴミ焼却量が減ることになり、CO2も減少する。
「M・O・H通信」では、福岡市、岐阜大垣市などで実践している人たちの交流が活発で、
その交流が地域コミュニティをつくりつつあるということだ。


「堆肥の循環システムが確立すれば、それでコミュニティ自体がしっかりするんです。
『堆肥でつながるコミュニティ』が地域の福祉や防犯、教育面に波及することがねらいでもあります。」
と福岡市のNPO法人「循環生活研究所」の波多野信子さんが述べている。


   <コンポストには、かんきつ類の皮、タマネギの皮、骨は分解しないので、入れないほうがいい。>