竹の皮草履完成

竹の皮の草履ができあがった。
講習会では片一方だけ作ってきて、家でもう片方を作って、できあがり。
竹の皮は、乾燥していたから、初めに湯につけて柔らかくし、それを裂いて編んでいった。
幅や長さを作りながら調整していかなければ、変な形になる。途中で幅が狭いと気づくと、
もう一度元に戻って編んでいく。
床に座って足の指にわら縄の芯を引っ掛け、右に編み、折り返し左に編み、そのたびに手の指で固く締めつけていく。
最後に芯を引っ張ってかかとを完成させる。
前鼻緒に木藤の裂いたのを使って取りつける。


写真の左が私作、右が洋子作。
草履の色が違うのは、後から作ったほうが竹の皮を濡らしているので、色が濃くなっている。
乾燥すれば、同じになるでしょう。
私の足は27センチなので、草履もひょろながいね。


夜が寒くなって、ランの寝方もまん丸になった。
体表面を出来るだけ小さくする寝方が、このまん丸。
写真は居間のじゅうたんの上、ランの寝床は別のところにあり、
そこはラン用の毛布が寝床。
臭いよ、ランの体臭が毛布に付いて。
だけどランには最高の安心空間で安心寝床なんだねえ。
おもしろいのは、寝る前に毛布を鼻で動かして、自分の気に入るように工作することで、
最高傑作は、体の周りに毛布も丸く包み込むように仕上げたものだった。
一見して、これは巣だなと思った。
鳥の巣と同じ形。


ある夜、目覚めると、ランがぼくのキルティングのガウンを下ろして、そこに寝ていた。
あきれた。
このごろ、外から家に入って夕食を食べると、さっさと自分の寝床に行く。
いちばん温かくて、安定するところなんだな。
巣。
人間も巣が必要で、
巣に居るときが心落ち着くときです。

朝はマイナス5度だったが、昼はぽかぽか日が照って、
気温は9度でも輻射熱は温かく、ランは長々と四肢を伸ばして昼寝する。
快適この上もない至福のひととき。