小さな命

 

 

  ここ数日の霜でトマト、ナス、黒豆は、緑の色を失ってしまい、枯れ色になった。

 大根、小松菜、野沢菜、ほうれんそうは平気。しゃきっとした緑色を保っている。今晩は大根料理だ。

 小さな生き物は、不思議な生命力だ。一ミリほどの、メマトイのようなトビムシは、太陽が出ると、飛び立ってくる。モンキチョウが、飛んでいた。赤とんぼは大丈夫かな。昨日は、陽だまりに座っているぼくのズボンに止まって動かなかったが。

 十日ほど前、渋柿をむいて干し柿にし、軒にぶら下げた。二種類の柿。次第に水分が抜けて小さくなってきた。

 夏日から冬日に急転する今年の秋だ。

 

 戦争はいっこうに収まりそうにない。どうしようもない、人間の業。