遊びに遊んだ被災地の子どもたち  <安曇野保養ステイのキャンプ物語 2>

 緑が香る森の道は涼しい。川に向かう道。
 倒木にサルノコシカケがあった。キノコの一種です。固い固いキノコです。
 こんなところに魚が隠れているんだと、マコが教えてくれた。
 いたいた、とれたぞ。イワナ、カジカ、サワガニ。マコは魚とりの名人だった。
 ハマが火を焚いてくれた。濡れた水着を乾かそう。
 滝に打たれて修行です。冷たいねえ。心も体もきれいになあれ。
 男の子も女の子もチャレンジして、みんなたくましくなった。
 笑い声の絶えない、楽しいミーティング。ハマの話はおもしろい。
 マコがつかまえたシマヘビ。ヘビはかわいいね。マコはヘビをへっちゃらでつかむんだ。
 ソバ打ち職人のカズは福島出身だった。なつかしいふるさとの人のためにと、やってきてくれた。
 4日目のお昼は、流しそうめんだった。谷川の水を引いて、半分に割った竹の中を、シンちゃんがゆがいてくれたソウメンが流れて、ミニトマトも流れて。
 



木登りをした。クルミの木の上に基地がある。男の子は木登り、女の子は木に吊るしたロープを持ってターザンごっこ。腕が痛いよー。それでもおもしろいよー。大学生のお兄ちゃんスタッフ、二段目の基地まで上って「ここまでおいでー」。