秘めた心の、核心から立ち上がれ!

 

    寒さが厳しい。庭に来る小鳥たちも寒いだろう。雪が積もると、食べ物を見つけられない。「お腹が空いたよ」、ひさしの下の雪のない所に降りて、落ち葉をはねとばして餌になるものを探している。小箱に、小鳥の餌、植物の種や野菜くずを置いてやると、スズメたちがやってきて、たちまち食べつくしてしまう。ついばんでは、頭をあげ、周囲を見わたし、また頭を下げてついばむ。スズメの身体は、こんなに小さいのか、子どもの頃からずっと身近で見続けていたのに、へえ、小さいねえ、新たに発見したかのように、思う。手のひらに入るほどだ。ツグミは一羽でやってきて、落ち葉をくちばしで跳ね飛ばして、食べ物を探している、

    あれはカシラダカかなあ、アオジかなあ、スズメと同じぐらいの身体だ。植え込みの間をピョンピョン跳ねながら、落ち葉を飛ばして餌を見つけようとしている。ムクドリも見るが、おおきな群れをつくるが、この冬は、単独でしか見ない。安曇野も、野鳥が減っているように思う。田畑そのものが、小鳥たちを養う餌場になっていない。

 この地球、この世界、あまりにもひどすぎる。

    ウクライナの野に、小鳥たちは住めるか。ガザに住めるか。人間どものために、野生生物は、とばっちりを受け、生きる場所を失っている。「とばっちり」なんていうレベルではない。急速な勢いで、地球を滅ぼしている。権力妄想の政治家たちは、おのれの利益か、おのれの国の統治しか考えていない。

 トルストイよ、ガルシンよ、ドストエフスキーよ,、ツルゲーネフよ!

 冥界から叫べ!

 ロシアの音楽家よ、芸術家よ、

 ロシアを憂える魂よ、立ち上がれ!