去年、孫が送ってくれたヒマワリの種、
庭に蒔いて伸びた六本の芽は、
あれよあれよ、三メートル近くになり、
その花がまたでかくて、直径三十センチほどあった。
でかくなれば、風当たりも強い。
強風が吹くたびに、花の重さは幹を傾がせ、
花が実になると、次々倒れてしまった。
その実をとって、乾燥させ、工房に保管しておいた。
中国では、これを人間が食べていたなあと思いつつ
小鳥のえさ台をつくって、冬場に提供してやろうと、
計画していたけれど日が過ぎる。
「いつまでヒマワリの種を置いておくの?」
妻の声で、よしやろうと、材料の木材の端切れを使って、
屋根付きの小さな餌台を作った。
なかなか立派なもんができた。
コブシの木の枝につけるか、ヤマボウシの木に付けるか、
昨日の宵から降った雪、「オソカリシ ユラノスケ」、餌台まだ取り付けてない。
小鳥は餌がないから、雪をはねのけ、落ち葉をほじくって、さがしている。
餌台付けるぞ、もうちょっと待てよ、
とりあえず、ヒマワリの種、木の根方に置いてやろう。
食べろよ。