戦時中、飼っていた農耕馬が、戦場へ送られていったのだろう。
馬「大東号」の出征碑。戦場に出て行った馬や犬の戦死はどれほどの数になるだろう。軍馬、軍用犬は、戦死しても祀られることも弔われることもなかった。
雪が積もって、白銀の世界に小鳥たちの食べ物が無い。我が家の窓辺に来る鳥たちも、何かないかとと、探している。今のところ、ヘクソカズラの実だけ、窓辺のテラスの床にある。それはジョウビタキの唯一の食べ物。小さな小さな、二ミリか三ミリの大きさの実。
昨年は、食肉売り場から脂肪をもらってきて置いてやったり、ヒマワリの種を残しておいて木切れでつくった餌場に置いてやったり、リンゴの切れ端を枝に刺して置いたりしたが、食べる様子を見なかった。
ここ二、三日、ヒヨドリが、白樺の枝の上で、何かを呑み込もうと、奮闘している。口に入らないから、何度もくちばしにくわえた何かを振り回して、五分ほどかかって、やっと呑み込んだ。
ツグミかなあ。ムクドリかなあ。庭の雪の上をちょんちょん跳び歩き、餌を探している。なーんにも無いなあ。
米ぬか、どうだい。食べるかい。雪の上にごぼっと置いてやった。
妻が散歩で出会ったメイちゃん(白のラブラドール犬)のおばさんから、
「ヒエがいいですよ。」
と聞いてきた。店でも「小鳥の餌」に売っているらしい。