「ラトビア100年物語 歌と踊りでつないだ誇り」

 

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 NHKで再放送されていたのを録画して、昨日観た。

 圧倒される内容だった。

 大地から湧きおこる、何万の民族衣装を着た人々の歌と踊り、見事なハーモニー。

 ぼくは合唱を聞き、歌い踊る人々の表情を見、苦難の歴史を聞きながら、感動に胸ふるわせていた。

 歌う民族、合唱に生きる民族、ラトビア

 バルト三国は、北から、エストニアラトビアリトアニア。いずれも「歌う国」「合唱の国」と呼ばれ、合唱でつながっている。

 三国はバルト海に面し、ロシアと国境を接する。

 

 ラトビアでは5年に1度「歌と踊りの祭典」が開かれる。

「歌と踊りの祭典」は世界無形文化遺産になっている。ナチスドイツに支配され、つづいてソ連に併合されて、抑圧の歴史を生きてきた。それでも歌と踊りを、民族の誇りを守りつづけ、ついにゴルバチョフの時代に無血の独立を獲得した。

 建国100年を迎え、民族のアイデンティティーを守り抜き、独立を勝ち取った人々の、地の底から湧き上がるような合唱と踊り、シベリアに長く抑留されていた婦人の語りが胸を打つ。

 

 2018年7月、建国100周年を記念し開催された、史上空前規模の「歌と踊りの祭典」、波乱の歴史を紡ぐ大河ドキュメンタリーに、涙があふれた。