スズメを獲りにくる人

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 毎年、冬のこの時期になると、無双網でスズメを獲りに来る人がいる。我が家の近くに、半分耕作放棄地のようなところがあり、背丈より高いススキのような草が茂っている。冬になって枯れたくさむらは、スズメの餌場になっていて、毎日何十羽何百羽と群れていた。そこが狙われた。スズメ獲りは、くさむらの下の田圃に餌をまき、網を仕掛け、たくさんのスズメをとらえて、売りに行く。スズメが減っているというニュースもあり、いくら狩猟期間だからと言って、このような猟がつづけられていいのか、疑問におもって日本野鳥の会にメールを送った。

 

 「最近も>雪の降った翌日、背丈の高い草の生えているところへ無双網を仕掛けていました。何十羽か、獲ると、松本へ売りに行くようです。猟解禁だから、いいのだと、獲っている人は言います。けれど、スズメも数を減らしているようで、こんな猟が認められるのかと強い疑問を抱きます。以前、ツバメの調査をしたモニターです。」

 

 返事が来た。

 「メールをいただいた件ですが、網猟免許を持っており、長野県にその年度の狩猟者登録をしていれば
狩猟期間(11/15から2/15)で場所が禁じられていない場所であれば合法です。なお、免許を持っている人が猟をする場合は、網に標識をつけることになっています。
 密猟の場合もあるかもしれませんので、もし確認したほうがよいようでしたら、警察に連絡して確かめてもらう、という方法はあるかと思います。
 狩猟は、資源である対象鳥獣を減らしてしまってはもともこもなく、その地域での生息に影響のない範囲で行うことが趣旨です。
 狩猟鳥獣は鳥獣保護管理法によって決められていますが、狩猟者は毎年捕獲数を 
都道府県に報告する義務があり、都道府県から集計結果が環境省に送られてきます。環境省では、著しい減少がないかなどをチェックして、必要に応じて狩猟鳥獣から外すなどの措置も行っています。近年ではウズラが狩猟鳥獣から外れました。
 一方、都道府県でも独自に、狩猟鳥獣や捕獲個体数などの制限をかけることがで きますので、長野県で近年スズメが減ってきているということを県に資料として 示すことができれば制限をかけることは可能かと思います。
 参考になりましたら幸いです。」

 公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ

 

 「長野県で近年スズメが減ってきているということを県に資料として 示すことができれば」というが、これはどうすれれば、データをとれるのだろう。観察して、数を出し、それを何年間か続けなければ、データがとれない。

 「」