ガラス窓の外に、薪の置き場がある。その屋根はポリの波板、そこにジョウビタキが飛んできてチョコチョコ歩き、こちらの窓ガラスを見る。僕の顔とジョウビタキとの間は一メートルも離れていない。ジョウビタキはしきりに体を動かし、突然飛び上がって、窓ガラスにぶつかった。それを何度も繰り返す。何をしてるんだ?
以前、ガラスがあることが分からす、ときどきぶつかって、気を失う小鳥がいたが、ジョウビタキはそうではなく、「飛び蹴り」しているようにも見える。ガラスに自分の姿を映っていて、それを他の鳥だと思って攻撃しているのかなとも思ったが、止まっているところと、ガラスにぶつかるところとの角度からして、それは考えられない。
ここ数日、毎日ジョウビタキはやってきて、ガラス窓にポンと軽くぶつかる。
ジョウビタキのお腹はオレンジ色で、背中は黒く、翼に紋付のように白点がある。きれいな鳥だ。脚はつまようじをほんの少し太くしたくらいかな。
野鳥の本を見てみたら、こんなことが書いてあった。
「縄張り意識が強い。ガラス窓や自動車のバックミラーにうつる自分のかげに対して、つついたり、飛び掛かったりすることがある。」
そうするとやはり、テリトリーの侵入者だと、ガラスに映った自分のかげを見ているのだろうか。
こんなに近く、小鳥が来てくれるのは、楽しいものだ。