いい人に出会った 

 

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 今朝、やっと晴れた。360度、野に立って見渡す。常念山脈の雪は完全に消えた。

 まっすぐ常念に向かって農道を登る。水路の水は濁ったまま。

 ベンチの置き場所、最適なところはどこか。一応五か所、第一ベンチから第五ベンチまで、距離を置いて設置する。今朝またベンチ設置場所の案を修正した。ほぼ最適な場所が頭の中に整ってきた。

 道祖神桜まで1500歩行って、引き返した。下ってくると、両手にストックを持ってやってくる人がいる。アキラさんだ。

 「おひさしぶり!」

 「生きてましたか。」

 「はっはっは、今仕事はね‥‥」

 冬はスキー場の指導員、今はパートの仕事だが、公民館活動にも携わっていて‥‥。それを聞いて、これはチャンス到来と意気込んだ。

 「この農道にベンチを設置しようと、手作りで作ってるんですよ。ひざを痛めてから、歩いていて、どこか腰を下ろすところはないか、と思うんですよ。けど、どこにもない。あそこの矢口さんのおじいちゃん、もう亡くなられたけれど、毎日散歩しておられ、出会うと、腰を掛けるところがないと、訴えておられましたよ。向こうの住宅の丸山さんの旦那も、脳梗塞かなんかで後遺症が出て、杖を突いておられるけど、ウォーキングしたくても、腰を降ろすところがないと、‥‥」

 膝や腰の悪い人、体力の弱っている高齢者のこと、完全な車依存社会になって、歩く人がいなくなていること、景観を楽しめる美しいウォーキングコースの選定が必要だと、とうとうと伝えた。

 するとアキラさん、

 「いまそのことを、堀金公民館長中心に考えているところなんですよ。ウォーキングの普及とそのコースを、この地域でもなんとかしようと。一度話し合いましょう。」

 絶好のタイミングだ。

 「いい人に、いい所で出会いましたよ。よかった、よかった。」

 「マイプラン」、前進しそうだ。

 

 あまりに長い梅雨。バラの花は、長く咲かなかった。でもムクゲは、元気に花咲いている。窓辺に咲くムクゲはピンクと白花。眺めていると、つくづくいい花だと思うようになった。