ベンチは文化だ

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  今朝は日の出前にランを連れて家を出た。4時ごろかな。よく晴れている。

 満月から少し欠けた月が、西の空に残っていた。その月の位置に驚いた。なんと南南西の低い位置に月がある。仰角30度ぐらいか。今の季節の月はこんなに低く南の空を回っていくのか、これが驚き。この年になるまで、月の軌道がこんなにも低い空にあることに気づかなかったことに仰天する。

 月はやがて南西の鍋冠岳近くに隠れていった。

 五月から六月の月の軌道は、大きく南に寄っているのだ。冬の季節だったか。月は、西北西の位置にある常念岳と横通岳とのあいだの鞍部に沈んでいった。中秋の名月はほぼ中点を通っていった。

 

 ひざが痛む。ちょっと腰を下ろしたい。けれどもベンチがない。ウォーキングのルートに、廃材の木材を使い、ベンチを作って置こうと思っている。その置く場所を考えている。東から西へ伸びる、我が家の前の農道、そこに第一ベンチから第四ベンチまで、四台のベンチを手作りして、四か所に分散して置く。農地の所有者に協力をお願いして場所を定めよう。

 ベンチの近くや横に、

「どうぞお休みを。第〇ベンチです。」

 と小さく書いた札を立てるのだ。

 ベンチに座って、ひととき景色をゆったり眺めてごらん。

 今まで気づかなかったことに気づくよ。

 座ると見えなかったものが見えてくる。聞こえなかったものが聞こえてくる。感じなったものが感じられる。

 立ち止まり、腰を下ろすと、間違いなく憩いのひとときが訪れるだろう。

 

 野にベンチがある。

 ベンチは心の安らぎ、慰め、学びをもたらす。

 ベンチは文化だ。

 

 雨が降らない。畑の土が乾燥している。

 毎日、田んぼの水路からタンクに水を汲み、一輪車で運んで、野菜苗に、ブルーベリーに、水やりだ。

 夕方のぼくの日課