初夏

 

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 カッコウが鳴きだした。ユーラシア大陸中南部、アフリカで繁殖して、日本に来るとか。長い旅、ごくろうさん。

 カッコウの鳴き声は余韻がこもる。遠くまで聞こえる。

 白樺の新緑の一部、葉の色に勢いがない。観察するともうアリマキがついている。今のところ、一枝のたくさんの葉っぱのなかの数枚、アリマキはあちこちの一枚の葉っぱから繁殖を始めて、そこから他の葉に広がる最初の段階にある。気づいたから一応の対処をする。アリマキの群がっているその一枚、その一枚を取り去る。低い枝は背伸びして、その上は「高枝切り」を使う。さらに上の枝は、手出しできないから放置。

 同じ新緑でも、ヒメシャラ、ヤマボウシ、コブシ、カツラ、ハナミズキ、いずれにも、アリマキはつかない。白樺はアリマキにやられる。最初に植えた白樺は、アリマキの大食害で枯れた。今我が家で大きくなった白樺は、その種から育った。高山や寒い地域の気象で育ってきた白樺は、アリマキを防備できない体になっている。

 

 工房に侵入するコウモリ、またもやフンが落ちている。コロナウイルスのコウモリ原因説が書かれていたが、室内にネズミの糞に似たのを落とされるのは困る。もう何年も外からの進入路を探しては隙間を閉ざしてきて、もうどこにも隙間がないはずなのに、部屋のある一点に糞が落ちている。昨日、糞の上の天井を観察して、薪ストーブの煙突の天井との接点、自分で工事をしたところに2センチほどの隙間があるのを見て考えた。こんな隙間から入り込むなんてありえないと思うけれど、もうそれしかないから、金属板を加工して、はしごに上ってそこをふさいだ。様子を見よう。

 

 木の枝に、クモが巣をつくっていた。大丈夫か、遅霜が来れば、アウトだぞ。

 野菜の種をまき、その芽が出てきている下を、モグラがトンネルを掘って、出てきた芽を押し上げている。コラコラ、地面を穴だらけにするな、枯れるやないか。新芽の上からそっと足で踏んで、持ち上げられた土を押さえる。

 腐葉土の豊富な畑の土にはミミズが多い。モグラは、好物のミミズのいる畑を去ることはない。