自由なる宇宙人間

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 光輝く五月、風薫る五月、生命の湧きたつ五月。

 こんな文章に出会った。

 

 人間だって、檻のなかの人間ではだめなのだ。人間は限りなく自由でなければならない。

 ほんとうに自由になり、自分という身体の境界をこえることができれば、、体が天に接し、地に接する。宇宙人間になるといってもよい。

 われわれ一人一人は、それぞれが一人一人の宇宙人間である。一人の宇宙人間が同時に無数の宇宙人間なのである。

 一人は、一人であって一人ではない。

 一人と一人、自分と鳥、自分と魚とのあいだに境界がない。

 全心すなわち全宇宙なのである。

 宇宙の出来事は、何もかも自分の身の上の出来事なのである。

 

            この言葉は文化人類学岩田慶治の一節。