ジョウビタキとニンニク

 ジョウビタキが庭に来ていた。今年初めて見る。褐色の翼に白い紋がついていて、しっぽを絶えず上下動させているから、すぐに分かる。山と渓谷社が昔出版した「日本の野鳥」に、こんな文がある。
 「初霜の下りる11月、北アルプス山麓安曇野では、野づらや林が、黄や紅にいろどられ、渡ってきた冬鳥のジョウビタキが山端の低木林に姿を見せて、深みゆく秋を告げる。」
 この本の初版は1970年だ。だからこの安曇野はそのころの安曇野

 秋10月に植えなければならないニンニク、今年は適期を逃した。種にする球根はたくさんあったのに、黒豆が畑を占領して稔りが遅れていたから、ニンニクを植える適地がなかったせいでもある。結局11月半ばに少しばかり植えた。芽が出るかどうか、すでに球根は待ちかねて緑の芽を伸ばしかけていたから、芽を出すとは思うけれど、この寒さにどうなるか分からない。
 春に収穫して竿に吊るしてあるニンニクを使って、ニンニク味噌をつくることにした。
 材料を用意する。味噌、日本酒、みりん、砂糖、ごま油。
 ニンニクの外皮をむいて、一片一片にばらして、アルミホイルに包んで15分ほど焼いた。味噌に、日本酒、みりん、砂糖、ごま油を適量混ぜ、弱火で煮て、そこにニンニクを入れて、弱火で煮た。時間がかかり、夜なべになった。
 この焼きニンニク味噌は、生活習慣病、癌のリスク、腸内環境、脳の活性化に役立つらしい。
 なにより、おいしいというのが、いいやないか。