種まき、苗植え


 今日、トマトの苗を定植した。今年は種から育てた苗で、たくさんできた。御近所のR子さんが、使わなくなった支柱をくださったので、今年はトマトの一部に雨除けの屋根をかけられる。
 昨日は黒豆を蒔いた。黒豆を植える畑は去年から何も作っていなかったから、草が生えており、草を欠いて、肥料に鶏糞と牡蠣殻石灰を入れ、畝立てしてから豆を蒔いた。キュウリは種から芽を出し、ポットのなかで本葉を出してきたところで、これから定植する。ナスは苗で買ってきたのが、もう一番花を咲かせている。
 毎年その生命力で感心するのは、カボチャ。食べたカボチャの種を、野菜クズの堆肥場に捨てると、いつのまにやらニョキニョキ芽を出し太いつるを伸ばしている。これを移植してやろうかと今思案しているが、ちょっと大きくなりすぎた。
 バジルとモロヘイヤは、去年採った種を、本日蒔きました。
 「霜ささげ(いんげん豆)」は、これから種を蒔く。場所は工房のウッドデッキの日除け。
 ゴーヤはポットに種を蒔いてありますが、まだ芽が出ませんな。10日以上かかるそうで。ゴーヤは家の窓際に植えて、緑のカーテンにする。その畝の元肥に鶏糞と油粕を入れたら、ランがその臭いに刺激され、脚でかいて、鼻で掘り起こし、肥料まじりの土の一部を食べよったようだ。
 「おまえ、また食べたな」
と詰問する語調にランはうろたえている。証拠はウンチに出た。真っ黒なウンチを夜中にしてあった。
 去年からのキャベツが巨大になり、やっと葉を巻きはじめ、今年のキャベツ苗も巻き出した。
 93歳のYじいちゃんの息子さんは、もう還暦を過ぎておられると推測するが、トウモロコシの苗を22本持ってきてくださった。苗をあげます、と声をかけてもらったときには、すでに種を一袋買ってあった。22本はすくすく大きくなり、さらに買った種からも芽が出て、今年はトウモロコシを毎日食べられるかなと、楽しみにしている。
 作物の栽培には適期というものがある。種を蒔く時期、苗を植える時期、それを外すと生長に影響し、収穫に差が出る。そこでそれを外さないようにしようと意識するのだが、作業が重なるといそがしく、気持ちもせわしい。
 かんかん照りのなかで、畑の草欠きや草刈をしていると、クルミの家のおばさんが、「休みましょう」と声をかけに来てくれた。スポーツドリンクの粉末を水に溶かして飲むと水分補給に効果があるようで、それをこのごろ愛飲している。
 キジの抱卵、細い尾羽が草の合間から見えるのだが、いつ見ても同じ位置だから、ちょっとおかしいぞ、と気がかりになった。いくらなんでも24日間飲まず食わずでは死んでしまう。死んでいるのではないかな、と不安をMさんに言ったら、
 「朝4時に来てのぞいたら、キジが歩いて地面をついばんでいたよ。 それに巣のなかで、移動しているよ。背中の毛が動いたよ」
とのことで、その朗報にうれしくなった。
 「そうかあ、一安心だあ。ちゃんと食べてるんだあ」