どあい子ども冒険クラブ、今日は基地づくり


子ども冒険クラブを主宰するハマさんから二日前に電話があった。土曜日の冒険クラブのスタッフにきてくれないか、というものだった。快くOKして、今朝早く霧の中を車で出かけた。子ども冒険クラブは、黒沢川上流の谷間が舞台だ。今日は一日、基地づくりを子どもたちが行なう。参加者は幼児と小学生、合わせて32人だった。紅葉の進んだ谷間の広場、空は快晴、申し分のない条件。午前9時、親たちは子どもを車に乗せて、会場になる自然公園に集まり、スタッフに託す。後は親から放たれた子どもたちの世界だ。スケジュールは午後3時まで、子どもたちは夢中になった。力を合わせ、自然の一部に溶け込んで、命を輝かした。
子どもたちがやってきた。 
カラマツも黄葉して美しい。
ハマさんの家には4頭のヤギがいる。
ハマさんは、最初に子どもたちと約束を交わした。
一つ「けがをしないこと」、二つ「仲良くすること」、三つ「困ったことは大人に言う」。
子どもたちは、昼食用に家から米と野菜を切ったもの(おわん1杯)を持ってきた。それを全員鍋の中に入れ、基地づくりの前に、昼食の準備をする。薪を集め、マッチをすって、火を起こし、焚き始める。それから基地づくりに入った。ハマさんは、基地づくりに使う刃物の使い方を説明した。かま、ないふ、のこぎり、この三つ。なたは大人スタッフが使う。子どもたちは、柱にする木や竹をきり、さがしてきて、床にわらを敷き、昼寝ができるようにした。快適な基地に、子どもたちは寝転んだ。大人スタッフは、ただ見守るだけ。相談があれば乗ってやる。余計なおせっかいはやらない。自分たちの力で作った基地だから、楽しくうれしい。
マッチをすって火を起こすのはむずかしいね。初めての体験。マッチのすり方も教えてもらった。焚き火のコツも勉強し、体験した。
会場にはこんな木の枯れたものもある。頭を打てば怪我をする。気をつけなければならないものがあるから、子どもたちは気をつける。つまずいてこける子もいるが、泣く子もけがをする子もいなかった。 ワラを敷いて、ぼくらの基地は谷川のそば。楽しいなあ。

コブシの大木につくった基地ははしごを上って上がる。  
ぼくらの基地はコンパクトだよ。
ぼくは落ちないよ。こわくないよ。