小布施のオープンガーデン


日曜日、北信濃小布施町へ行ってきた。百数軒のオープンガーデンを見るためだ。
一つの小さな町が、町おこしの一つとして行なってきたオープンガーデン、
それが100を超えていて、一冊のガイドブックまで作られていることに感心する。
オープンだから、民家の庭に自由に入ることを認めている。
オープン時間や、ここから中へは入らないでほしいという居住空間の制限はあるけれど、
自分のつくってきた庭を、人にも開放して、
自由に見て楽しんでほしいという住民の気持ち、
境を作らないで、来た人たちを受け入れてもてなす心、
それがすばらしい。
一軒一軒の庭は、豪華なものではない。
小さなスペースのものが多い。
路地のようなところもある。
それでも花を咲かせ、木々を茂らせ、楽しいひと時を提供する個性的な庭になっている。
個人の住宅もあれば、お店の庭もある。
中学校の庭、味噌の醸造場の庭、お菓子屋の庭、お寺の庭もある。
これだけの数になってくると、我が家も我が家もと、バラを植えたりして、町全体を花園にしようという意識が働いているようだ。
つるはしを振るって庭作りしているおじさんがいた。
この実行力、心の寄せ合い、それを安曇野にも取り入れたいと思う。






里山に一つのお寺があり、それは茅葺かわらぶきの屋根を持つ薬師堂だった。
簡素な美は自然石の山道とぴったり調和していた。