ゆうこちゃんからの旅日記


 
豊科から穂高満願寺に向かう旧街道「栗尾道」にある標識。江戸時代、十返舎一九もここを通った。



ゆうこちゃんは5日、大糸線普通列車で松本に出て中津川行きに乗り換え、南木曽で途中下車、妻籠を散策して,
栗きんとんを食べ、抹茶をいただき、その日のうちに大阪に帰った。
高速道路や特急列車は混んでも、鈍行列車の乗り継ぎは、ゆったりと旅が楽しめたようで、
この作戦成功だった。


昨日、ポストに大封筒。ゆうこからだった。
開けてみると、『安曇野妻籠の旅  心に響け! 大地讃頌 in 早春賦音楽祭』が出てきた。
カラーの写真がたくさん入った、旅行記
パソコン印刷の冊子に綴じられている。
彼女にこんな才能があったとは、驚きだった。


<ゆうこの旅日記から>
こんな文章もあった。


「窓から北アルプスの山々を眺めながら食べる朝食、サイコーです。マーマレードパンすごくおいしかった。
天然酵母やジャムのお話もすごく楽しかったです。
通える距離なら教室開いてもらうのになあ。
ジューン・テイラーさんのマーマレード、レシピひかえたのでまた作ってみます。」


「朝の物産センターまで自転車散策。物産センターはにぎやかでした。
地元の野菜や加工品、お惣菜なんかもあって楽しかったです。
食べたいもの(おやき)も仕入れ、目的の木の板、発見しました。ちょうどいいのがスパッと見つかりました。

(無垢の自然木の板は、ゆうこのお母さんへのお土産。お母さんの『書道教室』の札になる。)

菜の花畑に鯉のぼりが泳いでいました。帰りは神社の緑の中を抜け、マイナスイオンを吸い込みました。
上り坂がいい運動になりました。」


「(アルプス公園での早春賦音楽祭)
大地讃頌」約200人、見た目だけでもすごいです。ドキドキしてきました。
やはり200人+αの合唱はほんとに迫力を感じました。私も一緒に歌いたかったです。
みなさんも表情豊かに歌う姿がすてきでした。
早春賦音楽祭、とてもいいイベントです。親子で楽しみたい、そんなイベントです。」


「(穂高の温泉に入った後)、アートヒルミュージアムへ。
ビビビっときたガラス器、先生の一押しもあり、買っちゃいました。
説明文には下記のように書かれております。
ご縁ですね。


  うるしガラス「すいとうよ」。
  西洋ガラスが伝えられた長崎のお国言葉、「好いとうよ」と、
  透き通ったガラスの意をかけて、
  「透いとうよ」とネーミング。
  不可能を可能にした「漆グラス」、
  いろいろな出会いの縁結びができますよう、
  ご縁が長く続きますようお手伝いします。  by 小阪康人」


「夕食後、星空観察へ。外の真っ暗さにびっくりしました。
真っ暗闇の方から足音が‥‥ゆっくりゆっくり近づいてくる、
ちょっとズルズルした足音。
そのまま横を通り過ぎて行ってしまいました。
先生は全く気にされていませんでしたが、実は私、ものすごく怖かったのです。
星空、私にはとても近い星でした。 夏〜はき〜ぬ。」


       ☆   ☆   ☆

   ゆうこちゃんの買った「すいとうよ」、
   紅い漆ガラス、
   一目見て気に入った、ビビッと電気が走った、
   器のほうから、飛び込んできた、
   小さな箱のような
   きれいなきれいな器、
   一生の宝物になるような器、
   出会いました。
   ご縁です。
   縁結びの「好いとうよ」、
   「好いてるよ」「好きですよ」。
   いいご縁があって、結ばれますように。
   そして子どもを授かって、親子で「早春賦音楽祭」に、
   普通列車の鈍行に乗ってやっておいで。