森喜朗発言の女性蔑視発言に思う

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 ドイツ文学者、小塩節がかつて著書「ドイツに学ぶ自立的人間」に、「女性の愛」について書いていた。その部分を要約しよう。

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 キリストが十字架にかけられたとき、弟子たちのうち誰が十字架のもとに付いて行ったか。ヨハネだけではないか。十字架のもとに立ち尽くし、師の最期を見届け、遺体を墓に葬り、お参りしたのは、名もない女たちだった。

 そしてイエスが復活して姿を見せたのもやはり女たちに対してだった。イエスは彼女たちの愛に応えたのだった。

 彼女たちの愛に守られ、促され、励まされて、使徒たちはやがて教会創立の道に出ていった。

 

 現代は男女の完全な平等を保障する時代である。日本はまだこの点では遅れているけれども、逆行はもはやあり得ない。

 男女が平等だということは、男女がまったく同じことをするという意味ではない。お互いに助け合い、補い合い、支え合う、互いに魂を守り合う。深い意味で異性どうしの愛がなくては不可能なことである。そこに男女の不思議な神秘がある。

 「人がひとりでいるのはよくない」と旧約聖書のはじめに記されている。

 現代の女性の責任は重い。真実の愛を生き、守り、男女の違いを乗り越えて、ほんとうに創造的にいきていかなくてならないのだ。

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 男性優位社会を当然としている、世の政治家たち、男性たち、森発言をどう受け止めているか。