年に一回、今だけの喜び

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 道祖神桜まで歩けば、1000歩ぐらいかな。行ってみたら、やはり写真撮影に来ている人がいる。

 あちこちで桜が満開、早咲きはもう峠を過ぎた。

 花は年に一度咲くだけど、その「年に一回」を楽しみにしているものがたくさんいる。楽しみにしているのは、人間だけではない。

 我が家のヒメコブシの花を目指してやってくるヒヨドリのつがいは、毎年やってくるから、ここのヒメコブシはおいしくて食料になると、記憶しているということか。

 プラムの花が咲き始めたけれど、ミツバチやハナアブの姿が全く見えない。大丈夫かな。最近も里山に積雪があり、ここらにも雪が舞った。ハチ類はまだ動かないのか。プラムもリンゴも開花期にミツバチなどがいないと、実はできない。

 スイセンの花は、真っ盛り。7種類の形や色の異なるスイセンが庭で静かに咲いている。咲き終わったら、しばらくの季節、球根を増やして、葉っぱは枯れ、夏場が過ぎるとその存在も分からなくなる。しかし冬になると春の開花を準備して葉っぱを伸ばしてくる。ムスカリもヒヤシンスもそうだ。

 この、今だけの存在感と存在、それへの愛がある。咲いてくれるだけで、うれしい。咲いてくれるだけで、ありがとう。