「リンゴキャンドルをつくる ワークショップ」、今日は我が家の工房が会場だった。集まってくれました、集まってくれました。
このワークショップは、安曇野と松本の7箇所で行ない、我が家の工房がその最後だった。参加費一人に1000円をいただき、リンゴキャンドルを2個つくってもらう。キャンドルづくりの講師は野沢さん、材料費などの経費を除く純利益は福島の子どもたちを招くための「安曇野ひかりプロジェクト保養キャンプ」に使わせてもらう。
プロジェクトの資金が足りないために、いろいろな企画を催し、カンパも訴え、温かい支援もいただいてきた。その各種企画の最後のワークショップだった。
なんとか参加者を募ろうと5月からぼくは地域で動いてきた。チラシをつくって、参加してもらえそうな人を訪ねた。朝のワンワンパトロールウォーキングのときに、一緒に登校する小学生にもチラシを渡した。その子らのお母さんたちにも話した。ランと親しくなっていた小学生たちはワークショップに参加したいと希望を出していたから、ぼくはこの子らに期待したが、お母さんたちはほかの何かと重なるという理由で、結局参加できないという結果になった。ご近所のAさんは3人の子のお母さんで、チラシを渡してお話しすると、「参加させます」と、明確な返答をいただいた。この返事は力になった。大人では、地区活動を共にする正さんと一人さんが、参加OKの確かな返事。
少なくとも10人の参加者を生み出したい。返事をいただけない未定者が数名いたが、感触からすると、催行人員の10人には何とか届くのではないかと思い、6月末に冬から決めていた計画の旅に出たのだった。
11日間の旅から帰ってきたら、ワークショップまで4日しかない。この4日で勝負だ。工房の面積や机・椅子の数などからして、16名が限度だろう。
最後の確認が必要だ。参加意思を示していた一軒一軒訪ねた。ぎりぎりの二日前、Aさんは、親戚の子も誘い6人の子どもの参加を表明してくださった。うれしい返事だった。フクちゃんのお母さんもフクちゃんと、友人の親子の参加を知らせてくれた。正さん、和人さんはもちろん大丈夫。
庭や畑の草刈と、荒れた野菜の状態を整理するのはこの4日間の最も大きな仕事だった。なんともすごい草の生え方だった。こうして今日を迎えた。
今朝、イーゼルに小さな黒板を載せ「ワークショップ」の表示を書いて工房前に立てた。ウッドデッキの上によしずを張り、日照を防ぐ。机や椅子を配置し、お茶の用意をした。昨日依頼した、子ども冒険クラブの隊長ハマさんが、ユウチューブに載せた昨年の「ひかりプロジェクト保養キャンプ」のCDをもってきてくれた。はるばると黒沢川から軽トラックに乗って。
12時30分ごろ講師の野沢さんが、3歳の子どもを連れて準備に来られた。午後1時半、正さんと一人さんが来られたから、正さんに手伝ってもらって、ウッドデッキの上にもう一枚よしずを載せた。
Aさんの呼びかけた子どもたちが一団になってやってきた。お母さんと子どもがやってきた。
参加者18名。
ワークショップ開始。初めにみなさんにユウチューブを見てもらい、この催しの意義を確認してから、リンゴキャンドルづくりにはいった。
みんなみんな熱心だった。溶かした蝋をこねながら固めてリンゴの形をつくっていく。形が出来ると芯の部分を貫いて、ロウソクの芯をはめこむ。形が出来ると、溶かした赤い蝋に、リンゴの形になったのを5回ほど、つけては、かためながら形を整えていく。つづいて緑の蝋で青いリンゴ。さらに仕上げの工程。
3時前、ワークショップは終わった。参加者みんな、かわいいリンゴキャンドルを完成させた。福島の子らに思いを寄せて作ったキャンドル、会場の雰囲気もよかった。正さんも一人さんも、赤リンゴと青リンゴを持って帰った。正さんはリンゴ農家だ。正さんのつくったリンゴはリアリティがある。