やっかいなチェーンソー

<写真>日曜日に公民館で、ワラを使って正月かざりの「しめなわづくり」があった。大人25人、子ども5人がやってきた。講師は毎年綾子さんと平林さん。去年ならったのに、一年たてば作り方を忘れている人が多い。




 巌さんが持ってきてくれた柿の木を、薪ストーブに入る長さ、40センチぐらいに切断する。工房のストーブ用の薪づくりだ。
 チェーンソーは、一年ほど前にネット通販のホームセンターから購入したリョウビ製、説明書を読みながら使ってきた。燃料は、ガソリン50に対してエンジンオイル1を混ぜる。初めのうちは目立てもせずに使っていたが、床屋の香山のおやじさんが、使うたびに目立てしなけりゃだめだ、切れなくなるよ、と親切に教えてくれたから、言われたとおり、金物屋から丸やすりを買ってきて、チェーンの刃を目立てしてきた。目立てするとよく切れる。
 毎回困るのは、エンジンの始動だ。一回で素直にかかることがない。今回は二、三回スターターを引いて、エンジンがかかった。それで調子よく木を切っていた。途中で燃料切れでエンジンが止まったから燃料を入れて、エンジンをかける。そしてスターターを引いた。が、何回やってもかからない。どうやってもこうやっても、かからない。何度重いスターターグリップを力いっぱい引っぱったことか、息切れがしてきた。もうやめた。ご機嫌の悪い困ったチェーンソーを、そのまま置いて、おしまいにした。薪は半分ぐらいできた。残りは明日やってみよう。
翌日、エンジンをかける。スターター紐を何回か引く。バリバリとかかった。よしよし、機嫌を直したか。柿の枝をばんばん切る。そして、また途中で燃料切れ、新たな燃料を補給して、エンジンをかける。そうしたらまたまたエンジンはかからない。どうにもこうにも、動かない。そこでまた次の日まで置いた。
 次の日、チェーンソーは頑として動かない。エンジンをかけることに疲れてしまった。意地になってやっていたから、スターターの紐が傷んで、切れるのではないかと心配になってきた。
こうなってくると、いろいろな思いが湧いてくる。エンジンチェーンソーよりも、やはり電動がよかったのかなあ、失敗したかなあ、と思う。電動なら燃料を給油する必要もなく、エンジンをかけることもない。。電気のコードを引っぱらないといけないが、庭で作業するのだからそれは簡単なことだ。おまけに価格がずいぶん安くなる。そしてエンジン音に比べてモーター音は静かだ。
 失敗したかなあと思うもう一つは、ネット通販のアマゾンのホームセンターで購入したことだ。修理するとなるとやっかいなことになる。現物をどうするか。地元の店なら、こういうことにならなかったと思う。
説明書を見ると、リョウビの営業所が松本にある。電話を入れた。女性が出てきて、それなら購入したアマゾンに言ってください、という。しかし、製造したのは、リョウビなんだから、機械のことに詳しい人に相談に乗ってほしい、と伝えると、午後6時に男の人が営業から帰ってくるので、その人に聴いてくださいとのことだった。わずかな人数で営業しているのかもしれないなと思う。
 6時、電話を入れた。コール音が鳴り続けたが、だれも出てこなかった。既に退社したのか、まだ営業から帰っていないのか、わからないが、連絡はつかなかった。
 だれか近くに、この機械に詳しい人がいるといいのだが。
 明日の天気予報は、雪になる。