夜が開け始めた。窓の外は霧が出て、白一色の世界だ。 服を着こんで外に出ると、わずかな時の間に、野の霧は消え、西の山に向かって歩く。西の山並みの麓には霧が帯状に残っている。東を振り返ると、犀川からまだ霧は立ち上っているから南北に帯状の霧だ。犀…
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