有明の月が 西空に残っていた。 谷に着くと 月はもう常念山脈を越え、 朝日が稜線を染めている。 森と谷川の気を胸いっぱいに吸いこめば 朝のみそぎだ。 野の道を帰る。 朝露にぬれた草むらに吾亦紅(ワレモコウ)が咲いている。 吾も紅、これでも私は紅色で…
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