私の年賀状


 
 昨夏6月から7月、オーストリアのチロルへ妻と気ままな旅に出、脱原発をやりとげ、他国の原発による電気は輸入しないという徹底した政策をとるオーストリアの、自然・環境・文化・芸術薫る街や村、山を歩いて日本という国をつくづく考え、
8月、若い人たちが立ち上げた市民運動で福島の子どもたちを安曇野に迎えてキャンプを行い、川や森で遊び魚をとり虫をさがす子どもたちの溢れる元気に触れて、福島で起きている現実と子どもたちの育つ環境を思い、


 福島原発事故を人類の危機として受け止めえないこの国を慨嘆し、
 秋10月、北アルプス蝶ヶ岳へ息子らと登り、青空の下に屹立する壮麗な穂高連峰を目の当たりにして懐かしさに胸熱くなり、
 冬12月、衆議院議員選挙の結果を見てこの国の行く末を憂え、

 12月23日に私は喜寿を迎えました。神戸の息子が山歩きの素敵なストック2本を贈ってくれ、「これで来年も山に登ろう」とコメントがついていました。

 2015年、こんこんと降る雪で迎えています。今年は戦後70年、歴史を修正し戦争責任を雲散させる動きが執拗になってきている日本社会。日本の平和主義、民主主義の骨抜きが進みつつあるようです。

右傾化する政治とそれを支える国民の意識はこれまでにない危機をはらんできそうです。
2015新春