2019-08-16 山をうたう 詩の玉手箱 この詩も好きだった。 甲斐が根 三木露風 夏山のいただき 白く連なる 甲斐が根よ そよ 我が心の故郷。 天晴れて青し 澄みて高し 想ひやる 神 御座(みくら)に香をたく。 雷鳥は峡間の 雪に落ちて あけぼのの 日は 紅に染めたり。 高光る甲斐が根 君をおもふ 国原は 今 夏盛りなり。 「甲斐が根」は「甲斐が嶺」と同じ、すなわち甲斐の山。若き日、単独行で甲斐駒が岳、仙丈が岳を歩き回ったことがあった。