2019-01-04から1日間の記事一覧

一冊の書

随筆家、故串田孫一は、カロッサの詩集を携えて旅に出たことを書いている。詩集は旅の悦びを深めてくれる。関東大震災で家は丸焼け、それから22年後、東京大空襲でまた焼け出され、蔵書も焼けた。 戦後、戦災で失った本を、再びぽつぽつと手に入れ、真の悦…