2010-01-11から1日間の記事一覧

 三九郎(さんくろう) <2>

相馬愛蔵の妻、黒光が、穂高に嫁いできて生活をしたのは明治三十年から三十四年までだった。後にその時の生活を振り返って、エッセイ『穂高高原』を著した。出版されたのは戦争末期の昭和19年。 愛蔵、黒光は、安曇野を去って東京銀座に移り、パン屋「中村…